大阪・関西万博2025|予約なしでも大丈夫?見どころ&楽しみ方、本音レビュー

実体験レポ

パビリオンの抽選に見事破れ、予約ゼロで行くことになった大阪・関西万博2025

「大阪・関西万博2025へ行ってみたいけれど、実際どんなことができるの?」

そんな疑問にこたえるべく、この記事では快適テクノロジーライフ&文化体験が大好きな筆者の目線で、万博の見どころや楽しみ方をまとめました。

大阪・関西万博2025とは?

テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」

一人ひとりが自分の望む生き方を考え「幸福な生き方とは何か」という問いに向きあう、そんなメッセージが込められています。

これらのテーマに沿って、会場には健康・医療・環境・教育といった「いのち」に関わる展示がされています。

2025年4月13日から大阪・夢洲(ゆめしま)で開催される『大阪・関西万博2025(EXPO2025)』は、2005年の『愛・地球博』以来、20年ぶりの日本開催。

世界中の国や人が集まり、最新技術や文化を紹介しながら、これからの生き方や社会について考えるイベントです。大阪・関西万博では15年後の未来を意識した展示も多く、まさに“未来社会を体験できる場”になっています。


🌎 正式名称:2025年日本国際博覧会(Expo 2025 Osaka, Kansai, Japan)
📅 開催日時:2025年4月13日~10月13日
📍 会場:大阪府・夢洲(ゆめしま)
🏢 主催:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会


最先端テクノロジーの実装

1つ目の見どころは、会場内に実装されている次世代のエネルギー技術。どのように使われるのかを実際に見たり体験することが出来ます。

💡フィルム型の太陽光発電【ペロブスカイト太陽電池】

重くて硬いイメージのある太陽光パネルですが、一部のスタッフが着用しているユニフォームに張り付けたり(豊田合成株式会社)、湾曲している西ゲートのバス停の屋根に設置(積水化学工業株式会社)するなど薄くて軽いのが特徴

バス停に設置されたフィルム型の太陽電池はすぐに見つけられましたが、『CHARGING STAFF』と書かれたユニフォームベストを着たスタッフは数が少ないのか、すぐには見つけられず、きょろきょろと探しながら歩いてようやく出会うことができました。レア感あります。

ユニフォームに貼られたペロブスカイト太陽電池は本当にペラペラで、ベストにたわみもなく、無理やり感や違和感がまったくありませんでした!

バス停で日中に発電した電力は、夜間のLED照明に活用する実証実験も行われているようですが、どのくらい発電され、実際に利用されているのかが分かるモニターや情報サイトは、残念ながら見つけられませんでした…。

💡クリーンエネルギー【水素燃料電池】

万博会場とユニバーサルシティを結ぶ遊覧船「まほろば」に、水素と空気中の酸素を利用して発電をするクリーンエネルギーが使われています。

会場内での実装は、2025年9月22日~25日のテーマウィークに予定されており、月面探査車や水素エンジンを搭載したモーターサイクル(二輪車)を見ることができるそうです!(参考:経済産業省エネルギー庁サイトより)

臨場感高まる、ハプティクス技術

2つ目の見どころは、予約制のパビリオンで体験することができる臨場感高まる『ハプティクス技術』の体験。

💻ハプティクス技術

映像と連動して振動・圧・力・温冷を感じることができて実際に体験しているかのような、情報の共有(参考:ソニー公式サイトより)ができます。

私は12時予約スタートの当日枠をゲットして、ガンダムパビリオンで体験することができました。

ディズニーランドの『STAR TOURS』のような、映像と連動して振動するアトラクションでは椅子に座って物理的にガコンガコン揺れますが、ガンダムパビリオンでは終始立ったまま体験します。

一応つかまる場所もあり、安全に体験することができます。本当に気圧の変化を感じるような耳のモワッとした感覚に、個人的にはとても感動しました!

一緒に行った家族は、まるで実際に窓から外をのぞいているかのような映像の臨場感に感動していたようです。

まだまだある、最先端技術の展示

🖼 TECH WORLDパビリオン
鮮明かつ多様な色彩表現が可能になり、美術館で鑑賞しているかのような映像を体験できる画像技術

🏥 大阪ヘルスケアパビリオン
ブースに入ると、健康データをもとに未来の診断を受けられる分析技術

パナソニックパビリオン「ノモの国」で展示されている菌糸でできた“生きている壁”や刺激を与えると光る“生きている光”、日本館で紹介されている“始まりも終わりもない、存在しない循環”、パソナパビリオンの“iPS心臓”も見てみたかったです。

私が行った日は、パナソニックパビリオンと日本館は当日枠すらなく……パソナパビリオンは90分待ちだったため、あきらめました。

世界の技術進化

バルトパビリオンでお絵かき

万博には150以上の国と7つの国際機関が参加しています。ひとつの国が建物ごと象徴的なパビリオンを持っていることもあれば、複数の国が共同で展示している「コモンズ」というパビリオンもありました。

バルトパビリオンやポーランドパビリオン、ベルギーパビリオンでは「自然と伝統、テクノロジーを組み合わせた空間」を体験してきました。行く前はあまりピンとこなかったのですが、実際に体験してみると「なるほど……まさに!」と実感。

近未来の世界を想像すると、ついメタリックでガラス張りのようなイメージをしがちですが、これらのパビリオンではもちろん機械技術もあるものの、目に飛び込んでくるのはむしろ“自然の中にあるもの”ばかり。

ポーランドパビリオンで『自分の花』を作成中

たとえば、結露を利用して絵を描いたり、自分だけの花を作ったり、木や水の音に耳を澄ませたり……今でも不思議なのが、メッシュ素材なのに驚くほどきれいに映像が見えるスクリーン。写真に撮るとホログラムのように写ります。

デジタルばかりを追い求めていたけれど、なんでも機械化するのではなく、「自然と調和し、生活を豊かにするための進化・技術」もあるのだと感じることができました♪

写真はありませんが、マレーシア館では屋台のレプリカにお腹を空かせつつゲームを楽しんだり、チュニジアでは没入感たっぷりのプロジェクションマッピングに、子どもも大人も感激。

チュニジアの最初のお部屋では、多くの人がスタスタと次へ進んでいましたが、実はストーリー仕立てになっているので、じっくり見るのがおすすめです。次への促す映像もとても素敵でした。

大屋根リングと夢洲

【大屋根リング】は、日本の伝統工法「貫(ぬき)」と現代建築を組み合わせて建てられた、世界最大級の木造建築(高さ12m・幅30m・外周2km)で、ギネス認定もされています!

リングの下には、ベンチや自動販売機、ごみ箱、給水機、モビリティーステーションが設置されていました。

屋上は回遊式の通路になっていて、上段と下段の二重構造です。ところどころにトイレもあり、「すぐに降りられない場所だからこそ必要」と実感。トイレの心配がある方は下段を歩くと安心。

会場のある【人工島・夢洲(ゆめしま)】は、大阪の埋立地として誕生した人工島で、長い年月をかけ草が生い茂り、渡り鳥も集まる生物多様性のホットスポットになっていた(参考:ネイチャーおおさか(大阪自然環境保全協会)サイトより)そうですが…

実際に行ってみると、鳥の姿も緑の姿もありませんでした。まるで鳥よけの電波が出ているのかと思うほど、1羽も見かけることができず、残念すぎました。

子どもが楽しめる仕組み

難しい技術や専門的な話も、体験や感覚を通して子供も一緒にたのしめる工夫がされているパビリオンは、【こどもと一緒に楽しめるパビリオンまとめ】で紹介しています。

会場には200カ所以上にスタンプが設置されていて、パビリオンを楽しみながらスタンプを集めることができます。予約なしで会場入りしたにもかかわらず、振り返ってみると10以上のパビリオンを体験できたことに達成感を感じました。

【スタンプラリーは2種類

  1. 公式サイトで購入できる専用パスポート(1冊1,100円)は、会場にある200以上のスタンプを押せるほか、購入者だけの特典・重ね押しスタンプにも対応☆
  2. QRコードを読み込んで、EXPO2025 Personal Agentアプリで集める形式。ミッションをクリアするとデジタルスタンプ(NFT)がもらえる

もちろん自分のオリジナルスタンプ帳に押して集めることも可能◎

広い会場内には、ところどころに遊具や遊び場もあり、言葉が通じなくても、見た目が異なっていても、一緒に遊ぶ子どもたちの姿はとても印象的でした。普段なかなかできない、貴重な経験ができていると感じました。

事前にチェックしたい便利情報

万博をもっと楽しむために、事前に知っておきたいポイントを、【新潟発】万博に行く前に準備することは?アクセス・宿・予約まで徹底解説!でまとめていますが、この記事でもその概要を紹介します。

チケットと予約

万博の入場券は事前購入が基本。ウェブからはデジタルチケットが購入でき、ローソンやセブンのサイトでも購入可能です。

▶ EXPO2025デジタルチケット【チケット購入ページ
▶ ローソン・ミニストップ【ローチケ 予約ページ
▶ セブンイレブン【セブンチケット 予約ページ

一部のパビリオンは「事前予約制」です。混雑状況によっては当日枠に申し込めたり、並んで入れる場合もあります。

【事前予約スケジュール】

STEP 1:2か月前抽選
受付:来場予定日から、3ヵ月~2ヵ月前まで
結果:2か月前から順次通知

STEP 2:7日前抽選
受付:来場予定日から、1か月~8日前まで
結果:7日前から順次通知

STEP 3:先着順予約(空きがある場合
受付:来場予定日の 3日前午前0時~前日午前9時まで
条件:空きがある場合に限り、1人1枠まで

回り方のコツ

目的を決めても、予約なしでは見たいものが見られない可能性もあります。予約不要で入れるパビリオンの中から、気になるものをチェックしておくのがおすすめ!

  • 飲みもの、食料を持っていく
    並びながら食べている人はいませんでしたが、基本的にパビリオンの外では飲食OK。フードコンテナはどこも長蛇の列でした。会場内にはベンチや休憩所も多く、こだわりがなければ持ち込みで十分です。
  • 歩きやすい靴&帽子・日焼け止め、調節しやすい服装にする
    海沿いの開けた空間であることを忘れずに!午後3時ごろから寒くなります。照り返しも強く、しっかりと日焼け対策を。

アプリ活用

大阪・関西万博に関連する公式アプリは全部で7つあります。私が実際に使ったのはそのうちの4つです。

  • EXPO 2025 Visitors
    会場マップやパビリオン情報のチェック、チケット管理などに便利
  • EXPO2025 Personal Agent – AIナビ
    気になるパビリオンをお気に入り登録できる
  • デジタルウォレット(ミャクペ!)
    会場内でのキャッシュレス決済専用アプリ
  • ミャクポ!
    ポイントやスタンプラリー用アプリ

大阪・関西万博、ちょっと残念だったポイント

「最先端技術が見られる!」とワクワクしすぎていたのか、少し落胆するポイントもいくつかありました。

人気パビリオンは事前予約制
目玉展示の多くが予約必須で、当日枠もすぐに埋まりがち。企業パビリオンに入れないと日本の最新技術に触れたという実感が薄い。

公式アプリの使い勝手が微妙
NTTのAIナビは「好み選択」を選択する仕様で、そもそも好みがはっきりしない人からすると使えない。パビリオンの待ち時間を確認できるわけでもなく、ことある毎にWebに飛ばされる仕様で使いづらい。

「10年後のセブンイレブン」が大行列
大声で「未来のコンビニです」とアピールしていたものの、便利であるはずのコンビニがまさかの長蛇の列。日本の未来が心配になった。

日本で「先端!」とされている技術も、目新しさはあまり感じられませんでした。

海外パビリオンでは「この国は未来に向けてこう進もうとしているんだな」とイメージできる展示が多かったのに対し、日本は再生可能エネルギーやハプティクス技術といった要素を見せながらも、「で、どこを目指しているの?」という未来像が見えてこなかったのが残念。

まとめ

パビリオンの事前予約やアプリの使いにくさなど気になる点はありましたが、子どもと一緒に異文化体験をしたり、大屋根リングの絶景を眺めたり、最先端技術を“体感”できたのはとても良い経験でした。

全体的には、博覧会というよりも「広い公園で遊んだ一日」という印象が近く、期待しすぎた分のモヤモヤ感も残りますが、それでも「行ってよかった」と思えるイベントでした。

また開催されることがあったら、ぜひ行きたい♪

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