格安LCCのピーチアビエーション(Peach)を利用して、新潟から大阪へ子連れ旅行に行ってきました。親子ふたりの女子旅で、5年ぶりの飛行機でしたが、とても快適な旅を過ごせました。今回はその搭乗記をお届けします。
久しぶりの飛行機、しかも子連れで、「LCCでもちゃんと快適に乗れる?」「席は狭くない?」「あると便利なものは?」と色々と不安でした。
LCCは機内サービスが有料で設備もシンプルな分、必要なオプションだけを選べて航空券を安く抑えられるのが特徴的。一方で、口コミでは批判的な声を見かけることもあります。
この記事では、実際に子どもと一緒にピーチを利用して感じたことを、良かった点・気になった点も含めてまとめました。
ピーチは運賃タイプやオプションの仕組みが少し複雑なため、「どのプランを選ぶか」「どこで追加料金が発生するか」は別記事に整理しました。ピーチの運賃タイプとオプションまとめ
子連れでLCCどうだった?

新潟空港から大阪へ向かう飛行機は1日11便あり、そのうち10便は伊丹空港、残りの1便が関西国際空港へ行きます。
ピーチアビエーションは新潟と関西国際空港を行き来している唯一の便。時間も14時10分新潟発、12時05分大阪発と旅行の移動と考えると早すぎず遅すぎず微妙な時間でもなくちょうど良かったです。
ピーチを選んだ理由
LCC(ローコストキャリア)のピーチアビエーションは「手軽な運賃で誰もが気軽に空の移動を楽しむ、空飛ぶ電車」がコンセプト。航空券比較サイトでも最安値の常連です。
春休み期間中でしたが最安に近い日にちを選択し、オプションも指定席だけにしました。時間・値段・労力を考えても、親子ふたりで30,640円で新潟から大阪へ行けるなんて。
西日本との距離がグンッと近くなりました。
アプリチェックインが想像以上に楽

飛行機移動の一番の難点は、待ち時間や並ぶ時間など、手続きに時間が取られること。
ピーチアビエーションは2022年12月から、国内線すべての空港でアプリで搭乗手続きが出来るようになりました。今回の旅で早速試してみたら、簡単過ぎて、便利過ぎてソワソワしました。

ラウンジでのんびり時間を待ちながら、チェックインが片手間で完了。機内持ち込みの手荷物だけで、預ける荷物が無ければ、カウンターを完全スルーで過ごせます。
飛んでくれる安心感

ローコストキャリアの口コミを見ていると、どうしても気になるのが遅延と欠航。
大手2社と比べて確率が高いのかと思いきや、ピーチアビエーションの就航率は98%(参照:ピーチアビエーションサイトより)と大手2社と同じ程度の安定さがあります。
ピーチアビエーションが遅延するときには機材繰りが原因になることが多くて、欠航する原因の大半が天候によるもの。
実際に今回の旅行でも新潟→大阪の時には乗る飛行機の出発時刻が遅れたために新潟空港に遅れて到着したことで15分の遅延となり、大阪→新潟の飛行機でも機材繰りで30分の遅れがありました。
他の方のブログで「LCCを利用するときには2時間くらいの遅延は覚悟した方が良い」という意見を沢山読んでいたので20分、40分の遅延については許容範囲内。何より12時台と14時台の出発便なので遅れても家に着く前にぐったりということも無さそうだったので利用に踏み切れました。
ただ、フライト後に乗るの電車などの指定券を買うには勇気が相当必要。
【持ち物】親子2人・3泊4日を機内持ち込みに収めた中身

機内持ち込みは、2つ合わせて7.0㎏まで。今回は、最低限の荷物だけを持って出発しました。
実際に持っていた(上記の写真の)荷物を全部入れて5kgいかないくらい。コインランドリーのあるホテルを予約して衣類は2枚ずつに。旅行雑誌は必要なページだけを切り離して持参しました。
今回の旅での大きな収穫は、バックパックで機内持ち込みをすると座席の上の棚ではなく座席の下にしまうことができること。降りる時もスムーズで、想像以上に快適でした。
今までは荷物を預けて飛行機に乗ることが多かったですがこれからは極力機内持ち込みサイズで行こう決心するほどスムーズに出口まで行けました。
▶ 実際に持ちものリストと液体物ルールの詳細はこちらの記事でまとめています。「親子2人・3泊4日|LCC機内持ち込み荷物の中身【実測5kg】」
当日の流れ|新潟空港

出発当日は、チェックインも含めて余裕をもって行動するのが良さそう。
新潟空港での設備や過ごし方については、別記事で詳しくまとめました。新潟空港の基本情報まとめ|子連れ目線での過ごし方
- 12:00
新潟空港着 - 12:10
ピーチカウンター前のラゲッジスケールで重さの最終確認 - 12:15
飛行機が見える食事処、3階「須坂屋そば」でランチ - 12:45
ピーチアビエーションのアプリからチェックイン - 12:50
3階「エアリウムラウンジ」で時間まで過ごす
- 車で空港まで来た場合は、駐車券を見せると、お蕎麦屋さん「須坂屋そば」で駐車場の割引券が貰えます!
当日の流れ|関空着→電車に乗るまで

大きな遅れもなく、予定通りに大阪の関西国際空港に到着しました。
- 16:00
関西国際空港 第2ターミナルに到着
- 16:20
無料連絡バスで第1ターミナルへ移動
- 16:30
関西空港駅(JR・南海鉄道)へ到着
大阪駅まで電車に乗って50分~1時間半
LCCピーチアビエーションの発着は第2ターミナルのため、大阪市内へ電車で移動する場合は、無料連絡バスで第1ターミナルへ移動する必要があります。
連絡バスのりば
到着ゲート・荷物受取所を出たら、正面に進んで自動ドアを抜けます。目の前にバスターミナルと駐車場があり、左手の国際線ターミナル沿いを歩くと、第1ターミナル行きの無料連絡バス乗り場があります。
無料連絡バスに乗ってから第1ターミナルまでは約10分。
到着後、目の前のエスカレーターを上ると、カフェラウンジNODOKAが入っているエアロプラザです。

連絡通路を渡れば「関西空港駅」に出ます。関西空港駅は広く、改札前は券売機もあり混雑しがち。
JRと南海鉄道は同じ目的地でも運賃が異なるため、改札を通る前に路線を確認するのがおすすめです。
(私はここで間違えました…)
座席の広さ・快適さ
LCCということで機内は狭いのではないかと心配していましたが、実際に搭乗してみると思っていたよりも余裕がありました。今回搭乗した飛行機は機体番号JA204P、機種Airbus A320neoです。
| 座席数 | ファストシート | スマートシート | プレジャーシート | スタンダートシート |
|---|---|---|---|---|
| 188席 | 6 | 36 | 72 | 74 |
シートは全て革張りで、一部の座席を除いて背もたれが少し倒れた状態のプレリクライニングシートになっています。

そのためシートもペラペラかと思いきやちょっとクッション性があり、リクライニングが無くても1時間程度のフライトはカラダが痛くなることも無く座って過ごせました。
バスのようなシートの狭さではありますが、120㎝の子供にはテーブルの位置が遠すぎずタブレットを置いて動画を視聴したり、操作するにはちょうどいい奥行きでした。
出入りの時に立って移動するときは確かに狭さを感じて大変でしたが、座ってしまえば気になりません。行きの飛行機では荷物を上の棚に置き、出る時にまごまごしてしまいましたが、帰りは荷物を上に置く余裕はなく荷物を持って座席に直行。
ダメもとで座席の下に収納したら…できました。狭さゆえに見つけた産物。
機内サービス

飛行機の座席にモニターはありませんが、タブレットやスマホでPeachアプリを介して機内デジタルサービスを利用することが出来ます。
※飛行機内では「機内モード」に設定しWi-Fiを「peach」に接続します。
※支払いをクレジットカードで行う場合はPeachアカウントへ事前登録が必要です。
機内デジタルサービス内容
- FOOD&DRINK
機内食の注文 - FLIGHT MAP
フライトマップの閲覧 - MOVIE
動画コンテンツの視聴 - SHOP
おすすめアイテムの注文 - TICKETS
電車・バス・施設などのチケット注文
今回のフライトで動画視聴や機内食などは利用しませんでしたが魅力のあるサービス。それから、何度か開いたのは、フライトマップで、子供からの「今どこ?」「あとどれくらい?」の質問回答にとても重宝しました。
動画コンテンツの内容は他の方のブログを拝見すると違う内容だったので変わるようですが、私が利用した4月の子供向けコンテンツは「しまじろう」でした。
機内販売や機内食については、乗った飛行機でしか買えないというものでも無かったので今回は利用はしませんでした。
動画コンテンツも旅先での電池消費を考えると温存したいところ。わざわざスマホでの利用するに至らずあらかじめ動画をダウンロードしておいたタブレットで映画を視聴しました。積極的に利用しようと思う内容ではないですが、「機内限定発売」の機内食が出た時には利用したいです!
帰りは悪天候で遅延
帰りの飛行機は、悪天候の影響で30分以上の遅れ。飛行機に乗った後はフライト自体にストレスはなく、行きと変わりなく快適に過ごすことができました。
それよりも、想定外だったのが食事の確保です。
朝の関空、ごはん問題
お昼前の便だったので「空港でご飯を食べればいい」と思い、そのまま関西国際空港へ向かったのですが、これが失敗でした。
10時に関西空港駅に着いた時点で、エアロプラザ内のレストランや食堂はほぼ閉店。開いているのは、コンビニくらいだったので、”大阪らしい食事”を探しに、第2ターミナルへ移動しました。
ところが、第2ターミナルで食事ができそうな飲食店は、入場ゲート内のみ。
第1ターミナルに戻ってラウンジ利用も検討しましたが、第2ターミナルから離れるとアプリでチェックイン(搭乗手続き)が出来ないので、移動は断念。
結局、その場でおとなしく時間まで待つことにしました。

セキュリティチェックを終えてゲート内へ入り、ようやくSORATERIAでたこ焼きを食べることができました。なんとか食べ物にはありつけましたが、空港で「大阪フードの食べ収め」は難しいと感じました。
街でしっかり堪能してから、空港へ向かうのがおすすめです。
関空の飲食店 営業時間

※2023年4月時点・実際に現地で確認した営業時間です
エアロプラザ
- 3F 和風レストラン杏
11:30~13:30/17:30~L.O.21:00 - 3F なか卯
24時間営業 - 2F オールダイニング「ザ・ブラックスリー」
7:00~L.O.9:00
11:30~L.O.14:00(月曜休止)
17:30~L.O.20:00 (土・日のみ) - 2F 中華料理「桃李」
11:00~L.O.14:00
17:30~L.O.20:00
水曜休み(祝日は営業)
第2ターミナル国内線
- PRONTO LCC(コーヒーショップ)
6:00~L.O.19:30 - COCOS(ファミレス)
5:00~24:00 - SORATERIA(ファミレス)
5:30~20:15
よくある質問

ピーチアビエーションについて
Q.搭乗手続き(チェックイン)はどんな方法がありますか?
A.ピーチアビエーションのチェックイン方法は3つです。
- ピーチアプリ(国内線のみ)
事前に設定が必要 - 自動チェックイン機(国内線と一部の国際線)
- 空港カウンター(すべての国内線・国際線)
搭乗日当日、受付時間内にいずれかの方法でチェックインをすることが出来ます。人数や予約内容(旅行代理店で購入した場合など)によってチェックイン方法が限定されることがあります。
今回はアプリチェックイン一択で、カウンターに行く必要はありませんでした。
Q.運賃タイプの変更はできますか?
A.可能です。
運賃タイプの変更(例:シンプルピーチ→バリューピーチへ変更など)は予約便の時刻表に記載している出発時刻の1時間前まで可能。
※ウェブサイトでの手続きは不可。コンタクトセンターまたは空港カウンターで手続きします。
Q.ピーチポイントって何ですか?
A.ピーチポイントは航空券の取り消し、払い戻し、クーポンなどで発行され、購入することもできます。有効期限:発行日から180日。ポイント発行時に送られてくるメールに記載されています
ピーチの運賃や料金、それらに付随する税金・手数料の一部の支払いに利用することができます。
搭乗で貯まる「得点ポイント」とは別物
Q.ベビーカーやチャイルドシートは預けることができますか?
A.はい、無料で預けることができます。
ベビーカーやチャイルドシートを使用する子供と一緒に搭乗する場合は無料で預けることが出来ます。また、機内持ち込みサイズ制限内であれば機内への持ち込みも可能。
Q.機内Wi-Fiは利用できますか?
A.利用できますが、用途は限定されます。
機内モードに設定した状態で、PeachのWi-Fiを利用することが出来ます。利用できるのは、機内デジタルサービスのみ。インターネットへアクセスしたり、E-mail、SNSなどに接続することはできません。
以下も利用可能です。
- デジタルオーディオ機器とワイヤレスヘッドフォンのBluetooth接続
- 電子ゲーム機同士の接続
関西空港の交通ICカード
Q. モバイルSuicaは使えますか?
A. JR西日本・南海鉄道ともに利用できました。
Q. こども用ICOCAはどこで発行できますか?
A. JRの窓口で発行できます。
- 券売機での発行:不可
- 発行時の支払い:現金のみ
Q. JRと南海の改札は離れていますか?
A. 隣同士で同じ方向にあります。
- 青:JR
- オレンジ:南海鉄道
表示が分かりやすいので、色を目印にすると迷いにくいです。
まとめ・正直な感想

LCCは「安いけれど大丈夫?」という不安がつきものですが、今回ピーチアビエーションを実際に利用してみて、その印象は大きく変わりました。
アプリでのチェックインは想像以上に簡単で、機内持ち込みだけにしたことで空港での動きもスムーズ。待ち時間のストレスが少なく、子ども連れでも落ち着いて過ごすことができました。
座席は確かにコンパクトですが、短時間のフライトであれば不便さは感じません。むしろ子どもにとってはテーブルが近く、タブレット操作がしやすい点はメリットでした。
遅延についても多少はありましたが、出発時間帯に余裕があったため大きな負担にはならず、「LCCだから不安」という先入観ほどの問題は感じません。
一方で、関西国際空港では時間帯によって飲食店の選択肢がかなり限られるため、食事のタイミングには注意が必要です。空港で済ませる前提ではなく、街でしっかり楽しんでから向かう方が安心だと感じました。
価格を抑えつつ、必要なサービスだけを選びたい人にとって、ピーチアビエーションは十分に現実的な選択肢です。「空飛ぶ電車」というコンセプト通り、移動手段として割り切れば、親子旅でも使いやすいLCCだと思います。



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