本物のサファリ体験をしに、アフリカ・ボツワナにあるモレミ動物保護区へ行ってきました。
夜明けに響くカバの声、ライオン兄弟の昼寝、ヒョウとの緊張感ある遭遇、そして伝統カヌー「モコロ」で巡るオカバンゴデルタ。
弾丸2泊3日のスケジュールで、実際どんな動物に出会えたのか、どんなスケジュールで過ごすのかリアルな体験をまとめました。
モレミ動物保護区・東部
2泊3日の弾丸旅行。拠点となるSaguni Safari Lodgeはモレミ動物保護区の東部にあります。上の地図を一回拡大すると、チョベ公園との境目に見えるKhwai(クワイ)という地域。
オカバンゴデルタの真横にロッジがあり、「ぶぅおっ、ぶぅおっ、ぶぅをををををーーー」というカバの掛け合いや、「くうぉーーーん」というハイエナの遠吠えを聞きながら毎朝目を覚ましていました。
緊張感…
ゲームドライブはTOYOTAのトラックに乗って、トランスファーロードを挟んだ向かい側を中心に走りまわりました。
雨季のある地域で地面がデッコンボッコンしている場所も多く、車がグワングワン傾いたり、跳ねたり、アドベンチャー感満載で日本では体験できない面白さもありました。体幹が鍛えられます。
1日目 午後:ゲームドライブ
現地へ到着した当日。お昼の便でロッジに到着したので、ティータイムを挟んで午後のゲームドライブに参加。

本来9人くらいのグループが一緒のトラックに乗り合い、アクティビティに参加するのですが、同じグループになる人たちがまだ到着していなかったので、初日は贅沢にプライベートアクティビティになりました。
周ったのは、滑走路を超えたりしたので、きっとこの地図のあたり。モレミ側の際などをぐるぐるしたのだと思う。
バッファローの狩りを成功させ、満腹のライオン。

象牙が立派な、大きなゾウ。耳や付けているのは研究データや管理のためのGPSなのだそう。

ねじれた角が特徴的な、クドゥ。

子育て中の、ハイエナ親子。おうちはイボイノシシが掘った穴。

しまうまの群れ。見張り役がジッとこちらを見てる。

色黒さんの、キリン。「ボツワナのキリンは色が濃いの?」と聞いたら、「人間と一緒で色んな色のキリンがいるんだよ」って。ちょっとお年を召したキリンという事もあるみたい。

そろそろ帰ろうと話していた矢先、無線で大ニュースが入り、急遽移動。
周りに溶け込んでいる、食事中のヒョウ。

ヒョウは絶滅危惧種で尚且つ、滅多に会う事の出来ないらしいくガイドさんも大興奮。鼻息や咀嚼音が聞こえるくらい近くで見ることが出来て、緊張感ある。
動物たちは車に囲まれてちょっと嫌そうな気もしたけれど、できるだけみんな静かにソーッと観察して、大きな一眼レフのシャッター音が鳴り響いていました。

午後6時半ごろロッジへ着いて、すぐごはん。
お食事は大きなダイニングテーブルで同じ時期に来た人同士がグループになって、一緒に頂きました。
2日目 午前:ゲームドライブ
朝6時半、防寒具を着込み、朝ごはんを食べて早速出発。
おしりの模様がまるでハートの、ウォーターバック。

肉眼でも、双眼鏡でも私には黒い点々にしか見えなかった、バッファロー。

くちばしがオレンジ色の、大きな鳥。

瑠璃色のようなきれいな羽の鳥や、木の上にたたずむハゲワシも何回か見ることが出来ました。
満腹で休憩中の、ライオン兄弟。

昨日見たライオンはお兄ちゃんだけでしたが、今回は弟も一緒にいるところを見ることが出来ました。お母さんは先月、別のライオンとの戦いに敗れて亡くなったそうです…
このようなライフストーリーを聞くと、大自然の中での自然の営みに「動物たちが人生を生きているなぁ」と実感。
朝8時ごろ、陽がだんだん昇って温かくなってきました。そして髪の毛は砂ぼこりですでに、ごわごわです。

ガイドさんから「ワイルドドッグたちが狩りを成功させて、満腹だから見れるらしいよ。ちょっと遠いけど行く?」と提案があり、満場一致で移動。学校や商店、民家も立ち並ぶ小さな町を抜け別キャンプ地へ。


空腹時は人間にも襲い掛かるらしい元気いっぱいの彼ら。
寝る姿は「犬の群れ」そのものの、カリオンたち。

写真では見えないけど肉眼では見れた、アフリカン グラウンド スクイレル。

まっくろくろすけのようにサワサワーーーっと四方八方へ散っていきました。
これも写真では見えないけど肉眼では見れた、ベルベットモンキー。

木の上には、ぴょんぴょん移動するお猿さんが沢山いました。
そうこうしているうちに、ガイドさんの無線にまたもや情報が入り、「チーターが狩りをしているらしい」と。これも満場一致で大移動。ロッジ前のゲームドライブとはまた違った低めの木がうっそうとした場所をぐわんぐわん揺られながらチーター探し。
開けた草原のような場所で発見しました。
狩りを無事に成功させた、チーター。

2日目 午後:モコロボート
お昼を食べたあとは、午後は伝統カヌー「モコロボート」に乗ってオカバンゴデルタを探検。

乗ったのは木製ではなく、プラスチック製のボートでしたが長い棒を使って機用に船頭してもらいガイドしてもらいました。

食事をしつつ水辺を横断中の、ゾウ。

きっと朝に声を聴いていた、カバたち。
先に進もうとしたところ、カバご一行が入水しボスがこちらをジーっと見ていたので引き返すことに。全部で5艘いたボートのうち3艘は先を進みワニを見ることもできたそうです。
引き返した私たちは陸に上がり、ティータイム。飲みものや軽食を頂きながら動物にちなんだアレコレを教えてもらいました。
たっぷり3時間くらい楽しんできました。
3日目 午前:ゲームドライブ
帰国する日。フライトがお昼過ぎなのでそれまで少しだけ朝ドライブに行けました。
ガイドさんが一番好きな動物、イボイノシシ。

妊婦さんのキリンも居ましたが、あまり刺激を与えるのも良くないかなと思い写真は控えました。
仲良しの、ゾウ。

この時に見かけたゾウの群れの中には、小さくて弱っているゾウがいたり、一人行動をしている警戒心の強い怯えたおばあちゃんゾウが居たりと、まるで人間模様を見ているかのような気分になりました。
まとめ

ロッジに到着したその日に、ガイドの人から一番最初に「好きな動物はなにか、一番見たい動物は何か」を確認してくれます。思い当たる動物を言った結果、見たい動物をほとんど見ることが出来たので、遠慮なく、伝えるのが大事!
Khwai riverもあり、まさにオアシスの如く沢山の動物に会うことが出来ました。ただ、乾季の終盤だったこともあり、乾燥していて、砂ぼこりはすごかったので、サングラスは必須。
今回ボツワナに来て、サファリ体験をするアクティビティを通して感じたのは、動物たちの人生がある事でした。
見渡す限り自然よりも人工物の方が多い今の生活環境とは真逆で、動物保護区の中は環境、完全に動物中心。そのための施設だから当たり前かもしれないけれど、でも人間の欲に負けず、この大地に住む、動物たちを含めた自然を守ってくれているボツワナの政府や団体、ガイドの人たちへの感謝が込み上げてきて、感謝をしてもしきれない気持ちになりました。
コメント