激込み期を避けるため、ゴールデンウィーク前に大阪・関西万博2025へ行ってきました。
日本の企業パビリオンはことごとく落選…
予約なしで挑むことになった万博。
最新技術を見に行くはずだった万博は楽しめたのかレポートします。
楽しみ過ぎる、国際博覧会
家族からの「愛知の万博は1回じゃ見きれなくて、何回も行ったよ。すごく楽しかった」という口コミもあり、楽しみ過ぎて開幕半年前から超早期割引チケットを買っていた、私たち家族。
(お得チケットのはずがどんどん値下げで…)
- iPS細胞の心臓(パソナ)
- はじまりも終わりもない循環社会(日本館)
- 生きてる壁・光(パナソニック)
本命はどれもこれも予約が必要。
それなのに、抽選はすべて外れ、「いったい何を見たらいいの?」何をしに行くのか、路頭に迷いつつ万博へ行ってきました。
作戦変更

予約が全く取れなかったので、これは『並んでいないパビリオン/すぐに入れるパビリオン』を片っ端から入っていく作戦に切り替えました。
万博会場を入って入ってウロウロしていると、いくつか情報を発見。
- パソナは予約なしでも入れること(余裕で90分越え)
- ガンダムパビリオンに当日抽選枠があること
- 9時~9時半までは要予約パビリオンも予約なしで入れること
当日枠争奪戦

アニメ&マンガ大好きのパートナーからこそっと「ガンダム行けたら行きたい…」
私もハプティクス技術を楽しみにしていたし、頑張って当日枠争奪戦に参戦。
1分前から、アクセスして、リロードを繰り返し…無事にゲット!
獲得するためのポイントは、根気強いリロード→申請を繰り返し行う事だと学び、いい勉強になりました。
最新テクノロジーたち
実装されている次世代エネルギー

▶ フィルム型の太陽光発電【ペロブスカイト太陽電池】
太陽光パネルが薄くて軽い、フィルム状にまで進化して、会場内で使わているのを実際に見ることができました。
実装箇所は2つ。
- スタッフベスト
- 西ゲート バス停屋根
よしもとwaraii myraii館前で、チャージベストを着ているスタッフの方を発見。
ユニフォームに貼られた太陽電池は本当にペラペラで、ベストにたわみもなく、無理やり感や違和感がまったくない!
バス停の湾曲している屋根に貼られた太陽光電池も乗せてあるのではなく、ペタッと貼られてまさに一体化していました。
自然すぎて、今までもあったよね?と思うレベル。
バスや車の屋根に貼られて走る自動運転の電気自動車も遠くない未来にやってくるのでは…と未来に胸膨らませてニヤニヤと観察。
プロベスカイト太陽電池で蓄電された電気は実際に、夜の万博会場のLEDライトや、スタッフのスマホチャージに利用されるようです。
空気中の酸素を利用した水素エネルギーもUSJ近くのポートと万博会場のポートを結んで航海する船に実装されているようですが、よくわからなかった…
ハプティクス技術 by ガンダムパビリオン
当日抽選枠をリロード作戦でゲットしたガンダムパビリオンでは、『ハプティクス技術』を体験。

▶ ハプティクス技術
映像と連動して振動・圧・力・温冷を感じることができて実際に体験しているかのような、情報の共有ができる技術のこと。
参考:ソニー公式サイトより

ディズニーランドの『STAR TOURS』のような、映像と連動して振動するアトラクションでは椅子に座って物理的にガコンガコン揺れますが、ガンダムパビリオンでは終始立ったままの体験。
(つかまる場所もあるし、スタッフの数も半端なくて、安全は問題なし)
地上から宇宙ステーションへ行くときには、本当に気圧の変化を感じるような耳のモワッとした感覚に、個人的にはとても感動しました!
ガンダムのストーリーが理解できていないからなのか、臨場感はあまり感じられませんでした…
ですが、ガンダムパビリオンを希望したパートナーは、「まるで実際に窓から外をのぞいているような映像の臨場感に感動した」と大興奮。

私は実物大ガンダムに見つけた隠れミャクミャクにうっきうきでした。
見た目も美しい、スペイン館

ながーい階段を上りきり、壁の間にある入り口を入ると、水族館のような空間が広がります。
ホログラムの映像もとっても繊細できれい。

スペインでは海藻を使ったバイオエネルギーの研究が進んでいるようで、海藻の展示もありました。
グラデーションがすっごくおしゃれ。
技術をドーンと展示するだけではなくて、アートのような美しい展示に美術館に来たような高揚感があります。
水族館が苦手な方は、ちょっとゾワゾワするかも…
自然とテクノロジーの共存
私たちが体験したヨーロッパのパビリオンは3つ。
- バルトパビリオン
- ポーランドパビリオン
- ベルギーパビリオン
どこも「自然と伝統、テクノロジーを組み合わせた空間」がウリ。
行く前はあまりピンとこなかったのですが、実際に体験してみると「なるほど……まさに!」と実感。
機械仕掛けなのに、目に飛び込んでくるのはむしろ“自然の中にあるもの”ばかり。
- 結露を利用したお絵かき
- 自分だけの花束づくり
- 木や水が刻むリズム

民間療法の枠を超え、天然植物を利用した、様々なヘルスケアの研究も盛ん。

メンタルケアや自分の内面の投影にも自然を活用。

ポーランド館で見た、メッシュ素材なのに驚くほどきれいに映像が映るスクリーンが今でも不思議。
最新テクノロジーというと、デジタルばかりを追い求めがちだけれど、「自然と調和し、生活を豊かにするための進化・技術」もあるのだと深く感じるものがあります。
北欧の最新テクは癒しにフォーカスされた展示が多い印象でした。
会場の様子

一言で表すと、大きな公園。
ベンチやゴミ箱、自動販売機もあって快適です。
私たちが行った日は、お昼はすごく暑かったのに、午後3時ごろから長そでが必要なほど寒かった。
荷物にはなりますが…軽く羽織るものを持っていって大正解でした。
会場は塗装されたばかりのピカピカ地面や、キラキラ素材の建物も多く、日中は照り返しも強かったので光に弱い方はサングラスも必須。
食べものも、こだわりがないなら持ち込みがおすすめ。
フードスタンドはどこも行列で、食べるものを会場で手に入れるのは大変そうですが、ベンチや休憩所は沢山あるので、食べる場所には困ることはありませんでした。
大屋根リング
屋上は回遊式の通路になっていて、上段と下段の二重構造。
ところどころ交わるポイントがあるので、そこで上段に登ったり、下段へ降りたりして歩けました。
上段にはトイレがないので、心配な方は下段を歩くと安心。
高さ12mは、思ったよりも高くて、視界が開けて景色が良い分、ちょっと足がすくむ…
お散歩だけをする外周2kmは、小学低学年には退屈だったようで、2回挑戦して2回とも半分のところで下界へ。
(2回目は反対側から歩いてみればよかった…)
噴水の場所が丁度真ん中らへん。
途中で降りる人はやっぱり少ないので、歩きやすく、降りやすかったです。
夢洲
埋立地として誕生した人工島。
じつは、長い年月をかけて草が生え、渡り鳥も集まる、生物多様性のホットスポットになっていたらしいのです!
双眼鏡を持ち込んで楽しみにしていったのですが、実際にシャトルバスで夢洲に入ってみると、鳥の姿どころか、自然の姿もありませんでした…
もしかして鳥よけの電波とか出してる!?と思うほど、会場の中も外も、1羽も見ることができず、残念すぎました。
スタンプラリー

会場に200カ所以上に設置されているスタンプ。
(自前のスタンプノートにペッタンぺったん。)
スタンプはパビリオンの出口に設置されているところも多く、親はパビリオンに入れて、子どもはスタンプが押せてwin win。
予約なしでの会場入りだったにもかかわらず、振り返ってみると10カ所以上のパビリオンを体験できていました。
達成感。
まとめ

結論は予約なしで入れるパビリオンも、会場も見ごたえ十分でした!
全体的には、博覧会というよりも「広い公園で遊んだ一日」という印象に近く、期待しすぎた分のモヤモヤ感も残りますが、それでも行ってよかった!と思えるイベントでした。
近未来感はないものの、シレっと実装されている次世代エネルギーは感動。
海外パビリオンでは「この国は未来に向けてこう進もうとしているんだな」とイメージできる展示が多くありました。
一方、会場やサイトで見る限り、日本は再生可能エネルギーやハプティクス技術といった要素を見せながらも、「で、どこを目指しているの?」という未来像が見えてこなかったのが残念。
ガンダムパビリオンに入れていなかったら、ハプティクス技術も体験できなかったし、予約制のパビリオンに入っていたらまた違った印象だったのかも…
また開催されることがあったら、ぜひ行きたい。
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