ボツワナ旅行記・番外編|トランジット12時間を活用。シンガポールツアー体験レポ

体験・レジャー

あっという間に、夢だったサファリ旅から帰国。

チャンギ空港でのトランジット時間の過ごし方を調べている時に見つけた、「フリーシンガポールツアー」に参加したくて、シンガポールでのトランジットが長いの航空券を購入しました。

気になっていたシンガポールをトランジット(乗り継ぎ)時間を利用して、しかもフリーツアーで体験できるなんて、すごくお得な気分。

この記事では、当日予約から集合場所の確認、実際に参加したツアーの流れ、参加前に知っておきたい注意点をまとめました。

どんなツアー?

フリーシンガポールツアーは、チャンギ空港での乗り継ぎ(トランジット)時間が5時間30分~24時間以内の時に参加できる無料のバスツアー。

  • 所要時間:2時間30分
  • 対応言語:英語のみ
  • 予約方法:ターミナル内の受付ブースまたは、ウェブ予約
  • ツアーコース:4種類

① セントーサ ディスカバリーツアー
(Sentosa Discovery Tour)アイランドリゾート地「セントーサ」の観光地をめぐる

② 市内観光ツアー
(City Sights Tour)マーライオンやガーデンズ バイ ザ ベイに行ける

③ 遺産と文化ツアー
(Heritage and Culture Tour)チャイナタウンをメインに、宗教施設をめぐる

④ シンガポール・リバーとマリナーベイ・サンズツアー
(Singapore River and Marina Bay Sands Tour)

チャンギ空港ウェブサイト(英語)

予約はできた?当日の流れ

南アフリカ ヨハネスブルグ・O.R.タンボ国際空港から約12時間のフライトを経て、シンガポール・チャンギ空港に到着。長いフライトでしたが、その分しっかり寝ることもできて、体調は良好。

フリーツアーには2ヵ月前からウェブ予約をできる事も知っていましたが、空港内の距離感や移動時間がどのくらい必要なのかイメージが出来ていなかったので、あえて予約はせず、当日に受付ブースで申し込みをすることにしました。

私が持っていた事前情報は「ターミナル2・ゲートF50付近にブースがある」ことと、「先着順」であること。取りあえず受付ブースを目指して早歩き。スカイトレインのりばの目の前、端っこにあるのを発見しました!

ツアーは「どれがいい」というよりも、参加できるなら「どれでもいい」。参加できる一番早いツアーに申し込みました。

▶ 必要なもの

  1. パスポート
  2. 搭乗券
  3. 入国カード
    ICA(オンライン申請)でO.K.が出たメール画面

私が行ったときは、受付に誰も並んでいなくてサクッとエントリー完了!

でも次第にどんどん人が集まり、大行列となっていったので、フリーシンガポールツアーは知る人ぞ知る、人気ツアーなのだと体感しました。時間を見積もれる方は、事前エントリーがおすすめ◎

▶ 入国カードの申請

スマホからもできるオンライン申請で10分くらいで完了。

入国の3日前から申請ができるので、当日受付で並ぶ人も多そうな雰囲気だったし、1回で終わらせるためにも事前申請をして万全な状態で受付に並ぶのが断然おすすめです。

▶ 受付ブース

  • 営業時間:午前8時~午後7時
  • ターミナル2、ゲートF50の近く
  • ターミナル3、ゲートA1の近く

どちらも、スカイトレイン乗り場の近く(横)にありました。

注意すること

ツアーの申し込みが完了すると、参加の注意事項を写真に撮り、しっかり読んでおくように!と案内されました。

緊張してブレブレで何が書いてあるのかよくわからない…ですが、書いてある内容はウェブサイトのQ&A(フリーシンガポールツアーHP)でも確認できるので大丈夫。

  1. シンガポールへの入国
    再入国は出来ないから、ツアー参加の前に入国しないでね。
  2. 課税品の持ち込み
    アルコール類、免税品、たばこ(紙巻、電子、ベイプ含む)はツアー参加時に持って行くのはダメ。トランジットエリアの”手荷物預かりセンター(有料)”へ預けてから参加してね。
  3. ツアーへの参加
    途中でツアーから離れて、自分たちで観光に行っても良いよ。空港へは自分たちで帰ってくること。フライトに遅れても責任は取れません。
  4. ビザ
  5. 集合時間
    途中のフリー時間、必ずガイドさんが案内した集合時間と場所に来てね。遅れたら待たないから自分たちで空港に戻ってきてね。
  6. ツアー内容
    1時間くらい歩くからそのつもりでいてね。
  7. 飲食
    バスの中での飲食は、他の参加者の迷惑になるし汚れちゃうからダメ。
  8. もちもの
    小さい手荷物だけにして、自分で管理してね。バスを降りるときは必ず持って降りて。キャリーケースは空港で預けてから参加してね。
  9. 言語
    ツアー案内は、英語オンリーです

フリーシンガポールツアーの利用規約は必ずチェック

ひとり参加、リアルレポ

私が予約できたツアーは、「Heritage and Culture Tour」シンガポールの文化や歴史をめぐるツアー。

集合場所は、ターミナル3のフリーツアー受付ブース前だったので、スカイトレイン(無料の空港内モノレール)に乗って移動。降りたら、ドーンとこちらのお祝いオブジェがあります。

このオブジェの向かい側にターミナル3のフリーツアー受付ブースがあり、その前にあるベンチで参加者のみなさんが座って待っていました。トイレも真横にあるので◎

集合時間(14:15)になったら、まず点呼。一人ひとり名前を呼ばれるので返事をします。(この時、日本人が自分以外にあと2人いたことに気づきました)

点呼が終わったら、全員でエスカレーターを降りて入国ゲートへ移動(14:30)。電子なのでピピッとしてサクッと入国。入国した先では、ガイドさんがデーンと待っていてくれます。

そして、ガイドさんによる点呼(2回目)。注意事項を聞いて、バスへ乗り込みます(15:00)。

▶ バスの座席

自由席。市内観光ツアー(City Sights Tour)は左側をおすすめしている方が多いですが、遺産と文化ツアー(Heritage and Culture Tour)は、右側でも景色を十分満喫できました◎

左側に座っていると行きにマーライオンを見ることが出来て、右側に座っていると帰りにマリーナベイ・サンズが見る事が出来るという違いでしょうか。

ちなみに私は最前列の右+窓側に座っていたのでどちらも堪能できました。観光バスで移動するので運転席の窓はすごく広く、座席は高め。あえておすすめを言うなら「最前列・運転席の後ろがめっちゃ良かった」です。

遺産と文化ツアー

▶ バゴダ・ストリート

一番初めに行ったのは、シンガポールの金融街を過ぎたところにある「バゴダ・ストリート」

ヒンドゥー教の寺院、スリ・マリアマン寺院の前でバスを降りてみんなでチャイナタウンを歩きました。

ところどころにある説明書きは、英語、中国語、日本語。滑らかな日本語でとても読みやすかったです。

▶ スリ・マリアマン寺院

シンガポールの街並みの特徴として、色々な宗教施設が隣接し合っているところだそうです。各宗教施設の華やかさや存在感が日本とは別格で、こちらの寺院も日光東照宮並みのカラフルさ。

▶ チャイナタウン ヘリテージセンター

戦前の建物ショップハウスを利用した、歴史を学べる展示場。

▶ チャイナ・タウン/ストリートマーケット

なまもの、衣料、雑貨などなんでも売っている商店街。

ここで15分の自由時間。地下鉄も近いので、ツアーから完全離脱して個人観光へ行く人もいました。

▶ 仏牙寺龍華院

真っ赤な五重の塔、すごく大きくてカメラに収まりませんでした。2007年に建てられた新しめの中国仏教の寺院。

そして寺院の真ん前にあったポスト。シンガポールで郵便サービスが始まって165年経っているようです。ちなみに日本が郵便サービスを始めたのは1871年から(参照:日本郵政ウェブサイト)だったので、シンガポール先輩です。

寺院の横にある駐車場でバスに乗り、次へ移動。

▶ カンポングラム

金色の大きなドームが特徴的なイスラム教のサルタンモスクがどーん!とそびえていました。モスクまでの通りには、鮮やかな青色が印象的な陶器やタイルを売っているお店、アラブ系のお食事屋さんが沢山。

ここで2回目の、15分の自由時間。

裏側も歩いてみると、壁に絵が描いてあるウォールアートや、布屋さんが沢山ありました。治安が悪そうな雰囲気はありませんでしたが、やっぱり裏通りっぽくて地元感がたっぷり。さらーっと表にもどりました。

▶ 帰り道

左側には競技場、右側にはマリーナ・ベイサンズを見ながら空港へ。バスは、ターミナル1・2・3と停まるので好きなところで降りる事が出来ます。

わたしは、ターミナル1で降りてジュエルに行ってきました。

ジュエル

目の前に見えているのに入口が見当たらず、どうやって行くのか分からない。ちょっとした迷子になりつつ無事に到着。

水が柵の外に飛び出るくらいの大迫力。

外はとても暑かったので気持ちよかったです。

階段に時々現れる恐竜。ジャングルのイメージなのかしらと思い調べてみたら「Jurassic mile」という約2キロを歩く、ウォーキングアトラクションがあるみたいです。楽しそう。しかもターミナル2から行けたらしい。

躍動感のある恐竜たちの写真にクオリティの高さを感じました。

CHANGI JURASSIC MILE(チャンギ空港ウェブサイト)

正直レビュー

バスの中ではガイドさんがシンガポールクイズを出したり(正解した人にはステッカーを配っていました)、窓から日本とは違う雰囲気の街並みを見れたり、バスに乗ったり・降りたりと動きがあるので、退屈はしなかったです。

ただ、自由時間が15分しかないのでお店や観光施設に入る時間はなく、飲みものを買いたくても時間の読めるセブンにしか私は行けませんでした…しかも「時間厳守!遅れたら置いていく」と何度もくぎを刺されていたので、大抵の人が5分くらいでゾクゾク集合。

トイレの案内はなかったので、空港を出る前に行っておくと安心です。

待っている間はヒマなので、席が隣になった女の子や他にもひとり旅で出来てそうな人に話しかけて交流していました。

空港に戻り、ジュエルも堪能。

しかし出国する際に電子チケット(搭乗券)ではダメと言われて、航空会社の受付カウンターに1時間近く並ぶ羽目になったのは大きな誤算。なんだかんだと、結局午後7時過ぎにターミナル2のゲートへ行けたのでトランジット5.5時間以上から参加できるというのは納得です。

まとめ|“軽く観光したい人”にぴったり

長時間トランジットの時に参加できる、2時間半のフリーシンガポールツアー。

効率よく観光地を回れて、なによりガイドさんの案内や車内でのクイズもあり、予想よりずっと楽しく、シンガポールを垣間見ることのできる時間でした。

ただ、自由時間がほとんどないので、滞在場所で施設の中を見て回ったり何かを買って食べる時間はありませんでした。じっくり観光したいというよりは、観光地をザッと見て回りたい人におすすめ◎

シンガポールに行ってみたいと思っていたので、“短時間でも、シンガポールを感じたい” という想いにはしっかり応えてくれたツアーでした。

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