新潟・聖籠町【二宮家バラ園と日本庭園】センスと優しさにあふれたお庭でした - Nonko blog

新潟・聖籠町【二宮家バラ園と日本庭園】センスと優しさにあふれたお庭でした

ドライブ・街歩き

新潟県聖籠町にある【二宮家バラ園と日本庭園】へ行ってきました。

イングリッシュガーデン調に造られた美しいバラ園と伝統的な日本庭園、さらに文化財としても登録されている建物は「はっ♡」とする魅力的なスポット。

この記事では、二宮家バラ園と日本庭園、文化財の美しさを詳しく紹介します。

バラ園の華麗な世界

20年くらい前に西宮家当主の奥さまが趣味で始めたローズガーデン。

1年を通して楽しめるお庭にしたいと、今では400株の植物がお庭に彩りを与えているそうです。

普段は生活しているご家庭の庭のため普段は非公開。10年前から、バラが満開になる5月から6月にのみ日本庭園と一緒に一般公開をされています。

高い塀に囲まれた外からでは想像もできないメルヘンなお庭は、まるでおとぎの国。この日も大きなカメラを持った方が写真を撮りに沢山いらしていました。

西宮家バラ園

文化庁・登録有形文化財に指定されている蔵と建物がイングリッシュガーデン調にデザインされたバラ園の雰囲気は、和洋折衷の世界で外からは想像もできない、まさに秘密の花園でした!

  • 概要: 9代目にあたる当主の奥さまが20年ほど前に趣味で始めたローズガーデンを、10年前から日本庭園と一緒に1か月だけ一般公開をされています。
  • ショップ: 蔵を改装したショップが2件。お庭の中央には花やバラをモチーフにした輸入雑貨店、お庭の奥には亀田縞のお洋服や小物が売っているショップがありました。
  • お食事: バラジュース、コーヒー、お抹茶(菓子セットあり)などドリンク類。Paypay対応。お庭中央の雑貨店内に併設されています。

ゆったりとした時間

バラ園内は整備された散策路があり、ゆったりとした時間と共にバラを鑑賞できるようになっています。

小径を歩きながらスマホ片手にグーグルレンズでバラや植物を調べたり、一つ一つじっくりと観察するのも楽しい時間。

ベンチや椅子が設置されている場所もあり、座ってゆっくりとバラのあるお庭の美しさに浸ることもできました。

日本庭園の静寂と美

弁天潟に面した日本庭園は、木々の間から通る風が心地よい開放感のある空間。

私が訪れたのは初夏の頃で、水面がキラキラと日光を反射し、新緑が美しく茂り、庭園全体が生き生きとした雰囲気に包まれていました。

庭園内には小高い丘や茶室、石灯籠などが配置されており、これらが調和して独特の美しさを醸し出しています。特に、蔵回りの柵にも使われていた亀甲竹の形はとても珍しく目を引かれました。

日本庭園

  • 概要: 弁天潟に接している敷地は約3000坪。建物面積は250坪。かつては日本庭園の中に結婚式や宴会に使われていた大座敷もありましたが、昭和20年代に取り払われています。
  • 見どころ: 庭園は弁天潟に面していて、茶室や石灯籠などが配置され典型的な日本庭園の要素を備えています。一年を通じて異なる風景を楽しむことができそうなデザインになっていました。
  • 歴史: 西宮家は古くから続く家系であり、その歴史の一端を垣間見ることができる場所です。『静勝園』と名付けられた庭園もその歴史の一部として丁寧に維持されています。

歴史的背景と文化財の価値

西宮家の庭園と建物は文化財として登録されていて、その歴史的価値も見逃せません。新発田藩の時代から続く旧家である西宮家は、当時の建築技術や生活様式を今に伝える貴重な存在。日本庭園もその一部として、大切に保存されていました。

文化財としての指定は、これらの建物や庭園が適切に保護され、後世にその価値を伝えるための重要な役割を果たしています。庭園や建物はとてもきれいで日ごろからの維持管理にかける努力を垣間見ることができました。

西宮家の文化財としての意義

  • 歴史的背景: 西宮家は、新発田藩の時代には名主職1を務め、後に庄屋格2を代々務めた家柄で豪農でもありました。その当時の歴史的な日本家屋と日本庭園、蔵などが今もなお残されています。
  • 建築の特徴: 現在も人が生活をしているため、建物内に入ることはできませんでしたが玄関正面から絵画のように吹き抜けるデザインは必見。
    日本家屋は明治時代に落雷によって焼失していますが、今ある家屋も当時と全く同じものを再現して建築されています。当時の建築様式や生活様式を知る上で貴重な資料となっているようです。

これらの文化財は、新潟県聖籠町の歴史と文化を象徴するもので、多くの人々にその価値を伝え続けています。西宮家を訪れる際には、これらの文化財の背景や意義を知ることで、より深くその魅力を興味深く感じることができます。

おわりに

西宮家バラ園と日本庭園は、その美しさと歴史的価値から、多くの人々に愛される場所であることを実感しました。

それは、亀甲竹などあまり目にしたことのないものや、見たことがないハッとする建築デザイン、いたるところで感じるセンスの良さ。伝統と美を実際に肌で感じることができることに、感謝の気持ちが絶えない場所でした。

もし新潟県を訪れる機会があれば、ぜひ一度足を運んでみてほしい。

四季折々の風景と歴史的な背景が融合するこの場所で、心豊かな時間を過ごすことができるでしょう。西宮家バラ園と日本庭園は、過去と現在が調和する素敵なスポットです。

二宮家バラ園&日本庭園【概要】

  • アクセス方法:新潟バイパス・蓮野ICから車で1分。背の高い黒塗りの壁が目印。道路を挟んで第一・第二駐車場も用意されています。(駐車場とお庭、どちらもコンクリート舗装はされていないので歩きやすい靴必須です!)
  • 維持協力金:600円/人を支払い(現金のみ)、バラ園と日本庭園を観覧することができます。
  • 開園時間:平日は10時〜16時/土日は9時〜16時
  • 参考:

二宮家バラ園と日本庭園ウェブサイト
https://ninomiyake.com/

文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/185863

  1. 名主職(なぬししょく)とは、名主(なぬし)/村の中で一番偉い人で、村人たちの生活を助けたり、税金を集めたり、役所と村人との間で連絡をしたりするのが仕事に就いていた人のこと。村のリーダー。 ↩︎
  2. 複数の村・地域を管理し高いレベルで行政管理を行う仕事をする。名主の中でも最も高い地位を持つ。 ↩︎

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