普段コンクリートの世界で生きているので、危機感を少し味わった方が良いのではないかとパートナーと話し合い、「登山」を趣味に導入。装備や体力の事を考えると腰が重いので「低山ハイク」から始めました。
だいたい片道1時間以内に登れて、日帰りで行ける場所を周ってみたい。
この記事では、低山ハイク・デビューに選んだ「新潟・田上町にある護摩堂山(274m)」の様子を紹介します。以前に登った経験があったのと、私の体力的にも、普段運動をあまりしていない小学生と一緒に登ることを考えても、この辺からのスタートが良さそうと判断しました。
護摩堂山ってどんな山?

新潟県南蒲原郡田上町にある、標高274mの低山。
頂上には護摩堂城跡があり、歴史的な背景がある山で、今は山頂付近に約3万株の紫陽花が植えられている「あじさい園」が風物詩としても有名。6月上旬から7月上旬にかけて「護摩堂山湯田上温泉あじさいまつり」が毎年開催されています。
ハイキングコースは整備されていて、登山口から山頂まで約40分。気軽すぎてサンダルやスカートなど軽装の方もいらっしゃいましたが、急な坂道があったり、汗もしっかりかくので運動のできる格好で行くのがおすすめ。
▶ 護摩堂山登山道
- 場所:新潟県南蒲原郡田上町
- 標高:274m
- 目安:往復約2時間(山頂滞在含む)
- あじさいまつり:6月上旬〜7月上旬
- 入園料:無料
- 問い合わせ:田上町観光協会(電話 0256-57-6225)
アクセスと駐車場
登山口は1か所ですが、無料駐車場が2か所あります
- 護摩堂山登山口 駐車場(40台)
越後乃お宿 わか竹の横道に入り、細い道を進むとあります。 - ごまどう湯っ多里館 駐車場(130台)
トンネルをくぐるとすぐ、登山口に出ます。
田上駅から徒歩で向かう場合や、帰りに「ごまどう湯っ多里館」で温泉へ立ち寄る場合は②ごまどう湯っ多里館の駐車場を利用するのが便利です。
①護摩堂山登山口駐車場は今までに2回行きましたが、どちらも満車直前でギリギリ停める事ができました。混み合っていて、引き返す車も見受けられました。
もちもの・服装

- アウトドアウェア(長そで・長ズボン)+Tシャツ
- ハイキングシューズ+ハイソックス
- 虫よけスプレー
- スポーツドリンク、チョコ
- サングラス/帽子
- タオル
- 熊ベル
早朝おさんぽ登山
よく登山に行く方に「今の時期はもう、日中暑いよ」と助言をいただいていたので、8時半に登山を開始しました。
私たちが登る時にはすでに多くの人が下ってきていて、すれ違いました。皆さんお互いに「おはようございます」と声を掛け合っていて、良い雰囲気。

緑が深くて、でも日当たりも良くて安心して歩くことができました。急な坂道も多くて、なだらかな道があると嬉しい。休憩所やベンチも短いスパンで設置されていました。
一時、誰もいないような時間もありますが、ほとんどが誰かしらが居るので寂しく感じることもありません。大きなカメラを持った方や、杖を突きながら登っていらっしゃる年配の方も沢山見かけました。
頂上近くになると、大きく二手に分かれ道がありました。頂上に向かって右に行くと一本道で、頂上まで行くことができます。一方、左に曲がるとコンクリート舗装されたなだらかな坂道でいくつか分岐点があります。
今回は左側から登ってみました。人が全然いなくてのんびりした雰囲気。写真に納まりきらないほど大きな桜と響く鳥の声がとても神秘的。「護摩堂城の由来」が書かれた看板もありました。

護摩堂山は、古くは山麓一帯が真言宗の霊塔、七二宇を擁した霊場であったとの伝説がある。護摩堂城は、羽生田周防守が築いたとの伝承もあるが、鎌倉時代末期に麓の東龍寺を再興した平賀宝山がはじめに築いたといわれる。
平賀氏は、新津市から田上町の一部にかけて広がる金津保の地頭で一族の新津氏とともに勢力を振るったが、宝山については未詳である。
室町時代、守護上杉房朝と守護代長尾邦景が争った応永の乱(一四二三年)には、北蒲原中条の和田一族らが、守護方の三条山吉久盛を討つため、ここに立てこもった。
また、上杉謙信の父・長尾為景が守護上杉房能を倒した永正の乱(一五〇七年)には、為景方として孤軍奮闘した三条の山吉龍盛が死守した拠点の一つとして重要な役割を果たした。
ついで、上杉景勝時代には、魚沼郡上田出身の甘粕景継が一時在番したが、十六世紀中ごろ天正末期に廃城となった。
なお、その後慶長五年(一六〇〇年)に起きた越後一揆には、約一ヶ月半にわたって一揆勢がここに立てこもった。
城にまつわる焼き米伝説や団九郎狐の伝説があり、山頂東北部に天保記念物のつなぎがや自生地がある。
つまり、もともとは真言宗のお堂や塔が72個もあった大きな霊場(お寺がたくさんある聖地)で、護摩堂城が建てられたのは鎌倉時代末期。その後、室町時代から戦国時代には上杉氏(謙信のお父さん)や長尾氏の争いにも関わる重要な山城として位置していました。
廃城となった後も、安土桃山時代の慶長五年(1600年)に起きた越後一揆の時には、一揆勢が約一か月半にわたって立てこもったり、焼き米伝説や団九郎狐の伝説も残されているなど、地域の人々に語り継がれてきた山でもあるようです。
内容が難しそうで、その時はスルーしてしまうのですが、写真に撮って後々読んでみると面白いことがわかることがやっぱり多い。
この看板の他にも、写真に納まりきらないくらい大きな「桜」の木についてや「石切り場」に関するものもありました。

石切り場の脇の道を上るとお手洗いがあり、また分岐。
こっちのルートから登る人はあまりいないのかほとんど人に会わず、人の流れがなくて、分岐がある度に正直「え、いま迷子?…怖い」と感じていました。
とりあえず「こっちで大丈夫かなぁ?」とそわそわしながら登っていくと、ちょっとした広場に到着。

石油の里まで行く北陸自然歩道コースにもなっていて、護摩堂山から離れる可能性があるので、こっち側のルートは下りに使うのがわかりやすくて良いのかも。
さらに進むと「あじさい園」のゲートがあり、目にしたときにはホッとしました。
6月13日のあじさい園
私たちが行ったのは2026年6月13日、その時のあじさい園の様子です。

沢山咲いていましたが、つぼみもいっぱいあってまだまだこれからも楽しめそうな雰囲気。

枯れているお花がなくて、みんなツヤツヤしていました。あじさい園を登りきると山頂に到着。
頂上の様子

海までは見えませんでしたが、越後平野を一望。見えているお山は角田山と弥彦山でしょうか。新潟を感じながら、9時過ぎに木陰のベンチで朝ごはん。

蜂はいましたが、カラスはいなかったのでゆっくり食べられました。

開けた場所があり、人がいないときには少し走ったりもできます。


石碑後ろには、ぐるっともうひと登りできる小高い場所。

東屋は紫陽花モチーフ。バスの時刻表も柱に貼ってあって、心遣いが感じられます。

お掃除も行き届いていて蜘蛛の巣などもなく、マナーが良くてゴミも、もちろんありませんでした。

あじさい園への道。(私たちは登ってきましたが、こちら側へ降りていく人が9割。)

やっぱり、分岐で進む道を間違えたら違うお山へと向かっていたのかも。無事に着けて良かったです。人の波に乗るって大事。
頂上で、30分くらいのんびりしてから下山。
下山は、急な下り坂
狭めの山道が、分岐点まで続きます。あじさい園とはまた違った雰囲気で斜面にあじさいの株がモコモコ植えられています。

譲り合いの精神が必要な道幅です。分岐点の直前、石切り場を間近で見ることができました。

きれいに整備されていると思ったら、岩の隙間に祠(ほこら)がありました。
こどもは思った以上に楽しんでいるようで、トレイルランのごとく走って下山。パートナーに付き添ってもらい私はのんびり歩いていたら、しっかりおいていかれました。

静かなお山散歩を楽しんで無事に合流。

10時過ぎに車に到着。
帰りに「道の駅たがみ」へ
下山後、あじさいまつりの別会場のある「道の駅たがみ」で一服。今年のバンブーブランコも解禁されていました。
道の駅と隣接している「田上町交流会館」ではコンテスト出場作品のあじさいたちや、地元の方が作った紫陽花モチーフの作品が展示してありました。
あじさいまつり開催初日に行われた安全祈願。湯田上温泉の湯を桶に入れて笹で撒きながらお清めをした時に使う法被、桶、笹の展示もありました。

道の駅の中にある食堂「おひるとおやつ」では、ご当地アイスで休息。

あじさいソフト500円/梅味噌ソフト480円/梅ソフト450円(食券・現金のみ)トキっ子カードをカウンターで見せると割引分(ソフトクリーム1つ50円引き。あじさいソフトは対象外)の返金がありました。
直売所では、地元の小学生がプロデュースした「あじさい琥珀糖」750円をゲット。(クレカ払い可)

売り上げの5%があじさい園の保全活動に充てられる、社会貢献までできるお土産。
まとめ|子連れ低山ハイク#1 護摩堂山
いつも通り、初めてのことに対しては後ろ向きだった子どもですが、低山ハイクも楽しかったようで「次はいつ行くの?」と言ってくれました。
疲れてきついけれど、そのつらさが1時間以内で終わるような長さなのが良かったのかなと思っています。スポーツドリンクとチョコレートもきっと功を奏した。
不満点を聞くと「公園があったら良かった」とのことだったので、公園が隣接している、ごまどう湯っ多里館の駐車場を利用したら満足度はもっと高かったのかも。
今まではスニーカーで色々な所へ行っていたのですが、今回は「ハイキングシューズ」を履いて気合十分。つま先や足の裏にクッションがあって、足が痛くなりにくかったのも子どもが喜んでいました。ちょっとしたことではあるけれど、そういった快適さも大切なんだと気づくことができました。
次回の低山ハイク#2は「国上山(くがみやま)」の予定。
▶ 国上山トレッキング
- 場所:新潟県燕市
- 標高:313m
- 目安:往復約2時間(山頂滞在含む)
- 問い合わせ:燕市観光協会(電話 0256-77-8233)
帰りに公園あそびと温泉に入りたい。今、一番の気がかりは「入山届」の提出について。低山ハイクされる方たちは一応届けているのでしょうか。登山アプリYamapを使おうか悩んでいます。皆さんはどうされていますか?伺えたら嬉しいです。



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